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この記事の要点
- AI対話型ノベル『Kataris』(PC/iOS/Android)が、TGS2026の4Gamerブースで「わしゃがなTV出張版」として公開体験されました。
- 主人公の発言や行動を文章で自由入力するとAIが続きを描き、登場人物との「プライベートチャット」では敵ボスにも個別メッセージを送れます。
- 9月23日付の体験レポートでは、チャットで敵を惑わせた言葉が戦闘の位置取りに影響する展開が紹介されています。
国内事例:自由入力とプライベートチャット
Katariteが開発する『Kataris』は、選択肢だけでなく主人公の言葉で物語を進めるAI対話型ノベルです。公式サイトでは、語った内容が登場人物の返事や次の場面に残る設計を説明しています。2026年9月20日、東京ゲームショウ2026の4Gamerブースで中村悠一さんとマフィア梶田さんが登壇し、シナリオ「異世界勇者譚」をプレイしました。
体験では僧侶を選んだ主人公が低ステータスでも強気な文章を入力し、衛士との口論や王国への復讐を仲間が同調するなど、AIが性格と文脈を踏まえて応じる様子が示されました。失敗する行動もあり、回復魔法で痛みが和らぐといった結果のばらつきも確認されています。ダンジョンのボス・ガルヴィスとの対峙ではプライベートチャットを試し、挨拶や助力の依頼にボスが戦うよう返す一方、仲間へ戦術相談も可能でした。
さらに、チャットで「左から切り込む」と予告したあと仲間を壁にして右から攻める行動を入力すると、敵の剣先が左へ向き主人公が右から踏み込めるなど、会話と戦闘が連動する駆け引きが生まれたと報じられています。基本プレイ無料とアイテム課金のモデルで、配信アーカイブからプレイの一部も確認できます。
ライセンスIPチャットRPGとの違い
国内では『RyzaChat:AI』や『SophieChat:AI』のように、既存IPのキャラクターと会話して冒険するライセンス型AIチャットRPGが相次いでいます。DMMの『Charatalk』シリーズも、名作シューティングIPの物語をAI会話で広げる路線です。『Kataris』はオリジナル世界を前提に、敵や仲間との個別チャットを戦術に結びつける点が特徴で、IPファン向けの「推しと話す」体験とは設計の重心が異なります。
生成AIの応答品質や誘導の難しさは、チャットRPG共通の課題です。一方で、ボスへの交渉や嘘の予告をゲームプレイに組み込む事例は、日本のモバイルノベルや対話型インディーがこれまで避けがちだった領域に踏み込んでいます。SteamやスマホでAI開示が求められる環境でも、どの場面でLLMが動くかを説明しやすい型として、今後の参照になり得るデモです。
