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この記事の要点

  • ティーファイブプロジェクトは2026年8月29日、代々木中学校の「別校祭」でAI生成映像『永遠の卒業』(約22分)を初公開する。
  • 実写ロケと生成AIを組み合わせ、約9割のカットにAI処理を施し、通常1年の制作を3ヶ月に短縮した。
  • 校舎建て替え前の別れを描く物語で、AIが主役ではなく記憶を残す手段として使われている点が特徴。

国内事例:校舎解体前の別校祭で初公開

株式会社ティーファイブプロジェクトは、2026年8月29日に渋谷区立代々木中学校で開催される現校舎とのお別れイベント「別校祭」に協賛し、2025年制作のAI生成映像『永遠の卒業』を会場限定で初公開します。作品は約22分で、宇宙から転校してきた男子生徒と校舎を擬人化した少女「校舎ちゃん」の物語です。

発表では、生成AIとVFXを組み合わせ、実写素材を含む約9割のカットにAI処理を施したと説明されています。代々木中学校の体育館で卒業式シーンをAI生成し合成したほか、1981年度卒業生・元フジテレビアナウンサー長坂哲夫氏へのインタビューも収録しています。会場の視聴覚室(60名収容)で上映され、約60年分の卒業生や教職員が対象です。

実写合成と記憶保存としてのAI映像

制作当時は最新の画像生成AIが使えない環境だったため、短時間のロケ撮影後に合成箇所を綿密に計算し、同社のオンプレミス環境で約22,000カットを生成したとされています。通常1年を要する制作を3ヶ月に短縮し、コスト削減と納期短縮の両立を実証した事例です。

同社は「AIが主役ではなく、人間の記憶を失わせないためにAIを使っている」と説明しています。卒業生アルバムを生成AI動画で編集した部分にはプライバシー配慮のフィルターをかけており、用途設計も明示されています。DLEの展示アニメや日テレAI-HRの企業向け制作と並び、AI映像がコミュニティの記憶や別れを伝える入口にも使われ始めている動きです。

出典