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この記事の要点

  • 芒果TV制作のAIGC長編ドラマ『後西遊記』が2026年8月31日、芒果TV18時・湖南卫视黄金枠20時に初放送される。
  • 全30話・各40分で、孫悟空成佛から1080年後を舞台にした「西遊後伝」として、AIGCで画面・演出を制作する。
  • 「辺制作・辺審査・辺播出」モデルで視聴者反応を後続話へ反映し、AI長編が地上波黄金枠に並ぶ初の事例となる。

海外事例:湖南卫视黄金枠での初放送

芒果TVは2026年8月29日、神話題材の季播ドラマ『後西遊記』第一季「花果山篇」を8月31日から配信・放送すると発表しました。芒果TVでは18時、湖南卫视のドラマ黄金枠では20時に毎日1話ずつ放送され、「劇好看」大屏点播专区でも同日配信されます。

本作は芒果TV AIGCイノベーションコンテンツセンター制作、伯璟文化承制の国内初のAIGC長編ドラマと位置づけられています。明末清初の同名神魔小説(『西遊記』三大続編の一つ)を原作とし、孫悟空が天界へ去った1080年後、花果山で生まれた石猴・孫小聖が新たな西行を始める物語です。第一季は全30話・各40分で、先行公開の「花果山篇」は5話構成です。芒果TV SVIP会員は3話、VIP会員は2話を先行視聴できます。

制作体制と視聴者フィードバック

発表では、本作が「広電21条」施行後の国内初の「辺制作・辺審査・辺播出」作品だと説明されています。制作・審査・放送を並行し、視聴者の反応を後続エピソードへ反映する設計です。北京で行われた試写会では、第1・2話(計80分)が映画館の大スクリーンで上映され、総監督の李東珅氏らが、従来の短尺AI映像とは異なり、美術・音楽・配音・剪辑など従来の制作工程とAI技術を組み合わせた新しい工業フローを説明しました。

視覚面では伝統的な古画を参考にし、歴史顧問が美術を監修するなど、東方神話の質感を重視するとされています。一方、全編をAIGCで制作し実写撮影や真人出演を使わない点は、Prime VideoのAI歴史ドラマ『Castle Walls』や短尺ストリーミングのAnipopsとは、尺・配信形態・地上波との接続で大きく異なります。

日本との比較

日本では、PIXTAのAnipopsが短尺AIアニメのストリーミング配信、MBS放送の『ツインズひなひま』がAI活用の特番として地上波に乗った一方、WIT STUDIOのAI使用謝罪や日本アニメーション協会の共同声明など、長編・黄金枠への慎重な姿勢が続いています。中国では30話×40分が卫视黄金枠に並ぶことで、AI映像が試験配信から主放送帯へ移る速度が速い印象です。日本の読者にとっての論点は、視聴者参加型の更新モデルが作品品質と権利・開示の説明責任をどう変えるか、そして短尺プラットフォーム型(Anipops)と長編地上波型のどちらが先に収益化の型を作るかです。

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